一生に一度の買い物になるであろうマイホーム。夢が溢れてワクワクしますよね。どんな家にしようか、どんな家具を買おうか……そんな悩みも楽しみながらマイホームを手に入れたいものです。
家を建てるにはふたつの方法があります。新しく家を建てる「新築」と、中古の家を買って作り変える「リノベーション」です。その違いはご存知でしょうか?
理想があっても、その違いやメリット・デメリットを把握しておかなければ、一生の思い出が一生の後悔になってしまうことだってあります。
「せっかく大きな買い物をするのだから絶対に後悔したくない!」というその気持ち、大切にしましょう。
「リフォームとリノベーションの違い」とは?
さて、本題に入る前にまずは「リフォームとリノベーションの違い」をおさえておきましょう。
似た言葉ですが、その内容は全く違います。リフォームとは「
新築のときのように復元(修繕)する」こと。対してリノベーションは「
既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を一新して性能を向上させる」ことです。
より「新しい家を建てる」イメージに近いのはリノベーションになりますね。
リフォームとの違いも分かった上で、一体「家を建てる」ときに新築とリノベーションはどちらの方がいいのでしょうか?それぞれを比較してみていきましょう!
「新築 VS リノベーション」、開幕!
【自由度】で比べる
さぁ、始まりました「新築 VS リノベーション」!
まずは家を建てるときの「自由度」です。せっかく建てるのだから顧客はこだわりを詰め込みたいものですね。おっと、一人の方があれこれ要望を伝えています!
やはり
ゼロから家を建てる新築は自由度が高いようです! もう一方もこだわりを伝えていますが……担当の方、難しい顔をされていますね。
元の家の構造上、できることとできないことがあるみたいです。自由度という観点でみると、リノベーションは自由度が低くなりがちですね。
【費用】で比べる
次は費用についてです!
両者とも、費用は安くおさえたいというのが本音! どうやらこれに関しては「リノベーション」チームの方が圧倒的に優位なようです。
新築希望の方、費用を見て険しい表情になってしまいました……。リノベーションの方は理由を聞いていますね。
なるほど、
中古住宅は建物の価値が低いため、購入費を含めても総合的に安くなるようです。これには「新築」チームもお手上げ状態か?!
【安心感】で比べる
最後の部門は「安心感」!
安心はお金で買えないため、やはり重要視したい方も多いハズ!
おっと「新築」チームはリノベーションのリスクの観点を伝えていますね。既存の家を作り変えるということは、
目に見えない劣化・損傷がある可能性や、耐久性の面では新築の方が高いことを伝えています!
同じように「リノベーション」チームは、
新築を建てる地盤が想定以上に悪ければ、杭工事や地盤改良など多額の追加工事が発生することもあると伝えています!
両者、最後までにらみ合いが続く結果となりそうです!
「新築だから、リノベーションだから」と一概にはいえない
ここまでで分かるように、新築だから、リノベーションだから、と一概に良し悪しをいえないのが現状です。
費用を優先したいならリノベーションに分があるかもしれませんが、自由にこだわって家を建てたいなら新築に分があるでしょう。
ただ、こだわりにマッチしたリノベーションや、コストパフォーマンスのいい新築に出会えることもあります。
総務省統計局の平成16年以降に建築された持ち家に対する割合のデータでは、新築が全体の37.8%、新築購入が35.7%、リノベーションが20.9%と、
新築が全体の7割以上を占めている結果となっています。
注意しておきたいのはこのデータが全てではなく、
さまざまなメリット・デメリットを取捨選択した結果、新築を選んだ人とリノベーションを選んだ人がいるということ。
きっとそのどちらも、後悔した買い物ではないハズ。もちろん家を建てる際に、ハウスメーカーに頼むのか、工務店に頼むのかでも条件は変わってきます。
何を優先し、マイホームに何を求めるのか?
そして建てた家で、どんな生活を送るのか?
このことを大切に、あなただけのマイホームを手に入れてくださいね。